2021-09-05 小田急線 何番線だったかも忘れた。 大好きなバンドのライブ帰り下北沢。 ギターを持った女の子を見かけた。 他に人が乗ってない車両だった。 あの髪色、背丈、細い目元。 全部がステージの上でベースを鳴らしていた君だった。 お互い気付いた瞬間、にやけてた。 ライブの感想を闇雲に押し付けた。 押し付けられてるのに嬉しそうにされて嬉しかった。 2人でお互いのライブレポを見せあって帰った。 堪らなく愛おしい時間だった。 ステージとフロアの関係は、 小田急線の電車内、1つ分の席の関係になっていた。 間違いなくあれは2人だけの時間だった。 この日の小田急線を僕は一生忘れない。